――二戸 梨杏、手紙を読んできっと傷ついて辛い思いをしているんだろう。 全部の手紙を読んで、お前の辛い気持ちを全て受け止めてやりたい、それだけなんだ。 俺がいるのに。 ――一人で抱え込もうとするなよ。 ベンチの手すり側に身を仰け反って少しずつ後退りをしながら逃げようとしている二戸 梨杏。 どんどんと迫る中村先生。