……三時間目の休み時間…… 中村先生しかいない教室。 教室へ戻ってきた二戸の表情は明るかった。 心配をずっとしていたが……。 迷いのないあの真っ直ぐな二戸の輝く瞳を見ていると、もうどうするのか答えを出したのは本人に聞くまでもないと感じた。 俺も迷っていられないと思った。 二戸の背中を押してやれるように、しっかりしないとな。 そう、自分に強く言い聞かせた。