二戸は、今、こんなにも近くにいるのに……。 「二戸?」 「……ん、先生?」 「……、おやすみ」 「おやすみなさい、中村先生」 可愛い笑顔を残して、いつも通り寝室に消えていく二戸 梨杏。 二戸、あと俺に何回“おやすみ”を言ってくれるんだ──。