晴れ時々@先生の妹【第2巻】


……タクシーの車中……

……午前6時10分……




助手席に中村先生。




後ろの席に拓夢と爆睡中の中村先生の父親。




「拓夢、クローゼットの中は狭かっただろう?」




「あぁ、凄く窮屈だったよ。梨杏ちゃんがすぐそばにいたから」




ーー自分のそばに梨杏ちゃんがいた、と言ったら兄さんがどんな反応をするのか知りたかった。




イラッとした表情をあらわにして僕に嫉妬をするのか。




それとも、さらっと聞き流すのか。




兄さんが助手席に座っているからここからは表情がわかりにくい。