みんなあの子に恋してる


これはまだ私、立花玲 が小学一年生の頃の事

そして、あの人に出会う前の話…


「おいっ」
どうせまた『アレ』だろうと思って振り返った瞬間
「ザバーン」
やっぱり…
冷たい水が頭にかかった。
水だけじゃない。掃除をした後のほこりだらけの雑巾も入ったままのバケツを、そのままひっくり返したようだ。
周りの人たちからは当然助けてくれなくてクスクス笑っている。
「うわっきったねぇ!ゴミババアだー!あははは!雑巾洗えよ」
自分がかけたくせに。
私は何も返事をしなかった。
当然先生にも言えなくてただひたすら
我慢を繰り返す毎日だった。