夢を見ていた。 とても苦しい夢。 助けて、ともがいても、もがけばもがくほど苦しくなって。 誰の姿も見えない。 誰も、助けてくれない。 誰も、来てくれない。 「助けてっ」 声なんて、届かないのに。 「無駄だよ」 誰かの声がする。 ああ誰だったっけ。 「もう君は、俺のもの」 ああ、あなたは、誰なの?