紗南は、身体を痙攣させながら苦しんでいる。
突然の異変にレンもソウシも動揺する。

いったい何が起きたのか…。



「紗南!しっかりしろ!」

「紗南さん!」



押さえた身体が異常に熱い。
押さえたところから、心臓の鼓動がバクバクと聞こえる。




「ああっ…はぁっ…あ…」

「くそっ!どうしたらいいんだ!」




次の瞬間、ガクッと体の力が抜け、ベッドに倒れこむ紗南の身体。
治まったのか…?



しかし次の瞬間、信じられない光景が…。





「なっ!紗南!」




紗南は突如目を見開き、レンを襲う。
紗南のものとは思えないほどの身のこなし。
レンは、動揺もありよけるのが精いっぱいだ。

時々、紗南の拳が当たり、レンは顔を歪める。



「レンさま!紗南さん!」




激しいその攻防にソウシは手出しができなかった。
いったい、何が起きたというのか。