ズイッと体を寄せ、私を覗き込むと唇の端を上げ笑った。
「約束通り、貰い受ける」
「ちょっと、待って…っ」
「なぜ」
慌てた私がズイッと後ろに下がると、その分近づいてくる。
ドキドキとうるさい心臓。
「ほら、またリュウが…」
「リュウは当分ここには来ん」
「でも、ほら、誰か…」
「今は皆、それぞれに忙しい時間だろう」
「で、でも…」
「煩い。黙っていろ」
そう言って塞がれた唇。
レンから流れ込む熱が、私の身体を、心を侵していく。
私はそっと目を閉じて、レンに体をゆだねた。
初めて、触れ合った肌。
感じた温もり。
レンの、愛。
私は、この上ない幸せを感じた。


