城に戻り、城の者を集め今まで起こった出来事の顛末をレンの口から説明した。
そして、仁を城に迎えこの国を支えていってもらうことを、国への償いとすることを併せて説明した。
国王の決断をとやかく言う人なんていなくて、皆その決定を真摯に受け止めていた。
そして、レンは意を決したようにまっすぐと見据えてこういった。
「今回の件で、俺は国王として、まだまだ未熟なのだと痛感した。だが、これから、俺はもっとこの国をよくしていこうと思う。俺に、ついてきてくれ」
私は隣でその言葉を聞きながら、私もずっと連について行こうと決めた。
催眠なんかに負けない強い心を持って。
そして、レンを信じる心を持つ。
誰の言葉にも惑わされない強い心。
小さなことでうじうじ言わない。
私は、王妃なのだから。
王妃になったからには、皆が進む道を照らす義務がある。
王であるレンを支えながら、この国で生きていく。
そう決めたんだ。
「紗南さん」
「…あ、ソウシ」
集まりが終わった後、私は一人テラスで外を眺めていた。
そんなところにソウシがやってきて声をかける。
ソウシは、もうレンズは外し、灰色の瞳のまま。
もう、偽るのはやめたんだって。


