続♡プリンセス☆ロード




思い出したら、彼がここにいる理由もわかるんだろうか。
今、この彼が極悪非道の犯罪者なのだと言われたところで、私は信じられないだろう。

だって、こんな瞳を見てしまったんだから。




「思いだすからね、あなたの事も」

「…いえ…。いいんです。僕の事は、忘れてください」

「え…?」





彼は、寂しそうにそう呟く。
そして、こう続けた。






「僕は、ここにいてはいけない人間なんですから…」







それはいったいどういう意味なのか。
その答えを聞く前に、私はレンに促されその場を後にした。
もっと話したいことがあったのに。

それは、どういう意味なのかって、聞きたかったのに。



「どうして!なんで、あの人は牢に閉じ込められなくちゃいけないの?」

「……お前が、知らなくていいことだ」

「それは、私が覚えてないから?それとも、覚えていても教えてくれないってこと?」





外に出て、私はレンに詰め寄った。
でも、納得できる答えをレンはくれない。
肝心なことは、そうやって教えてくれないだ。





なにを信じたらいいの?