続♡プリンセス☆ロード



「そうか、紗南…忘れたのか」

「…はい」

「だったらいっそ、俺んとこに嫁に来るか?」

「…はい?」




顔を上げ、リュウを見るとケラケラと笑顔を見せた。
なんなの、この人の変わりようは!


「ちょっとリュウ!」

「はははっ、ウソだよ」

「リュウが言うとウソに聞こえないんだよな」




そんな二人のやり取りを見て、ふと懐かしいと思った。
なんだかわからないけど、そんな風に思ったんだ。



なんだろう…。






「リュウ、今回はどれくらいいるの?」

「なんだミナト、結局俺がいないと寂しいんだろ」

「ち、違うって!」

「三日くらい、世話になるかな」




でも、すごい…。
あんなに落ち込んでみていられないくらいだったのに。
すっかり立ち直って、何事もなかったかのようにミナトと話してる。

そういう人なんだろうな。





「大丈夫か?」

「え…うん。なんだか、楽しいよ」

「楽しい?」

「だって、いろんな人に出会えるから。私にとっては、新しい出会いだもん」




にっこり笑ってそう言うと、レンは微笑みながら「そうか」と呟いた。