続♡プリンセス☆ロード



「…っ、その羽…」

「…ああ。もしかして、聞いたのかい?まったく、口が軽くて困ったものだね」



ウィルさんが呆れたように言った。
私の隣で、ジルとエリックがビクッと肩を震わせた。



「飛べなくなった時…嬉しかったんだよ」

「え?」

「君とのつながりが、できたみたいで。君と同じように飛べなくなったことでね」




違いすぎる人間と悪魔。
少しでも近づきたいと願ったんだろうか。
そんなもの、ただの気休めでしかないはずでも…。



「こんなことを言う私は、頭がイカれてしまっているのかもしれないね」

「そんな…」

「…君は、立派になったね。きっと、素敵な人に出会えたんだね」

「…はい。俺の周りは、いい人ばかりです…」

「そうか、安心したよ」




ウィルさんの笑顔は透き通っていた。
引き込まれそうになるその笑顔。



「…ありがとうございました…。俺を、救ってくれて。育てて、くれて…」




ミナトは、そういうと深く頭を下げ、踵を返してこちらに向かってくる。
突然の事にどこに身を隠そうかと戸惑っていると、あっけなくミナトに見つかってしまった。