「騒がしいな…」
「あ、レン。おはよう」
昨日も夜中まで仕事をしていたらしいレンは、眠そうな顔で出てきた。
本当はもう少し寝かせてあげたかったけど、リュウが来ることになってたから仕方ないよね。
「ちょっとは休めた?」
「ん?ああ…。でも、少し補給させてくれ」
「補給…?」
私が首をかしげると同時に、レンの手が伸びてきて私をレンの方に向かせる。
その私の肩にレンが額を乗せ、少し体重を預けた。
「…レン?」
「んー…」
なにをしているんだろう。
これが、補給ってこと?
「…なにを補給してるの?」
「紗南が足りない…」
「えっ」
な、今…ものすごく恥ずかしいこと言ったよね!?
私が足りないってどういうこと!?


