続♡プリンセス☆ロード





「わかったわよ…。道は知ってるから…」

「気を付けて帰れ。レンによろしくな」

「うん…。ありがとう」





ロイドに別れを告げ歩き出す。
この森はいつ来てもやっぱり薄暗い。
生い茂った木々がそうさせるのか、そもそもこの場所がそうなのかわからないけど。





「不気味だなぁ…」






こういった不気味さはやっぱり苦手だ。
悪魔は平気なのに、お化け的なものへの恐怖はなくならない。




自然と足早になる。
早くここから抜け出そうと歩くうち、遠くに人影を見つけた。



だ、誰…?



も、もしかして…。






恐怖に怯えきった私の脳は、なんでもそっちに考えてしまう。
でも、次第にはっきりとしてくるシルエットに、私は違う意味でドキドキし始めていた。


遠くに見える、あの姿は…。
遠くても、わかる。
あれが誰なのか、一目でわかってしまう。





「…レン!」





私は、駆け出した。