失恋してしまった私に




「川上くん?」


川上くんは私を抱きしめた。


ん?


なんで…?



背も高いからすっぽり私がはいる。


柊羽くんと付き合ってたぶりだなぁ…


「西宮、怖かったんだろ」



「えっ…?」


頭をなでられる。


別に…っ


「怖くな…んてっ…」


あれ?なんで私泣いてるの…?


こんなこと、慣れてるのに。柊羽くんと付き合ってたからこんなことも日常茶飯事だったのに。



「頑張ったな?」


「うっ……ひっく……」


川上くんはあったかいなぁ。


優しい。いっつも仏頂面なのに。


いい香りだな…落ち着く。



この間にもずっと頭を撫でてくれてる川上くん。



「ありがと…う、川上くんっ…」