kiss × キス × kiss







あたしが言った瞬間、静寂に包まれる現場。








……え?!









あたし変な事いったっけ?







《いや、優華ちゃんじゃなきゃダメなんだ!!》








今度は監督さんが必死に訴えてくる。









『あたしなんかでお力になれるのであれば…ぜひ。』








《本当かい!?》








『…はい。』







あたしの返事を確認すると、現場にいたスタッフから拍手が沸き起こった。










……え!?!?!?
さっきから驚いてばかりだ。










「よし。それでこそ俺が選んだ女だ。」







肩にガッチリ腕を回されたあたし。
…ち、近い…








《じゃあ早速打ち合わせに入ろう。控室に通して。》