kiss × キス × kiss











あ、そうだ。
今1人じゃないんだった…









「…そいえば、アンタの方こそ怪我はない?」









差し出された手を遠慮がちに取ると、強い力で引っ張られた。










その勢いで立ち上がり、服についたゴミを払うと男の人は怠そうに頭を掻いた。











『…あ。あたしは大丈夫です。』









それよりも、と深々と頭を下げてもう一度謝ると










フッと鼻で笑われた。









不思議に思い、顔を上げると…










綺麗な笑みを浮かべる姿が目に入った。