門が近づくに連れてハッキリと見える黒い高級車。
…さすがVIP待遇。
車に近づいた時、外にいた人からの注目を浴びていたけど後部座席の窓が開いて
「…乗れ。」
って言われたから周りを気にすることなく乗り込んだ。
あたしが乗ったのを確認すると運転手さんはすぐにどこかへ発進した。
「悪いな、突然呼び出して…」
『いえ…ってそんな事より、なんであたしの番号!!!』
「え、この間送信しておいた。」
……もしかして…
キッチンで料理してる時!?
あの時、確かにリビングのテーブルに置いてた…
ロックかけるのもめんどくさがってたあたしをこの時だけは恨んだ。
