「ご馳走様。」 『いえ。お口に合うか心配でしたけど…;』 「いや、本当に美味かった。」 そういいながら、食器をキッチンへ運ぶ國府田蓮二を慌てて呼び止めた。 『片付けもあたしがやるのでそのままでいいですよ。』 「片づけくらいする。ご飯作ってくれたお礼として。」 そのままあたしを無視して突き進むからまた何も言えなくなって あたしは後ろ姿を追った。 『じゃ、一緒にやりましょう!』 「………。」 何も言わないままだったけど、肯定とみなしてあたしは洗い終わった食器を拭いて食器棚へ戻した。