…………その瞬間…… ドンっ。 「うおっ!」 『きゃっ!?』 何かにぶつかり持っていたカバンを落とし、盛大に飛ばされた。 『…痛っー…。』 体勢を整え、散乱した荷物をカバンに戻し階段に再び足をかけたところで下のフロアに転がってる人を発見した。 …………もしかして……ぶつかったのってあの人? ぶつかるとしたら、人以外はあり得ないんだけど… 身体中から血の気が引くのを感じ、慌ててその人の元へ駆け寄った。