kiss × キス × kiss





通された先には、ズラーッと並ぶ大人っぽい洋服達。





全部、あたし好みの服ばかり。







パンツスタイルが好きだからスキニーが多いあたしにとってワンピースやらスカートでカッコいいデザインは新鮮だった。






『うわぁ、どれも素敵ですね!』





《ありがとうございます。では、早速試着室へどうぞ。》





店員さんが何着か服を持ってきてくれてあたしはそれに着替えることになった。






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……ん、違和感。




慣れないな。





試着したのはいいものの…いつもとスタイル違うから慣れない。






シャーーーーー。




恐る恐る試着室のカーテンを開けるとニッコリ笑みを浮かべる店員さんが出迎えた。





《脚長くてスタイルいいので、やはり脚出した方が映えますよ。》




『そうですか?…履きなれなくて違和感たっぷりなんですけど…』




《いえ。とってもお似合いです。クールな雰囲気でここまで着こなして頂けるとこちらも嬉しいです》




…そこまで言われるとやっぱり嬉しくなる。