「………」



『とにかくぶつかったのは謝ります。けど、貴方は最低です。大学遅れるので失礼します。』





あたしは、もう止まれなかった。
いや、止まったら何されるかわからないから立ち去るしかなかった。






それから、急いで大学に向かいノゾミに会った頃にはとっくに今朝の出来事なんて忘れていた。