あわあわと焦ってると
「お詫びねぇ……てか、俺の事誰か知らないの?」
って真剣な瞳で言われた。
知らないもなんも初対面なのに知ってたら、それこそあたしは警察に捕まっちゃう領域だよね…;
冷静に心で会話していると更にグッと近づく顔の距離。
もうちょっと動いたら、唇が触れそう。
『…貴方にお会いするのは初めてですよね?』
目を合わせたまま言い返すと彼はフッと笑い
「…へぇ。俺の事知らないんだ。」
と興味深そうに瞳を輝かせた。
というより、ギラついた気がする。
『すみません;…どこかでお会いしましたっけ?』
恐る恐る尋ねると、返ってきた言葉に絶句した。
