Black World

どんなに離れても、心のどこがで繋がっていたい。


また、いつか。


偶然会った時に、笑い合いたい。


私は、風羽の瞳を見つめる。


「ね?あたし達、友達だよね?」


再確認するように、風羽は尋ねる。


「友達で、、、居て良いの?」

「バカ。何言ってんのよ。あたしが「友達」って言ったら、友達なの」


ありがとう、風羽。


「絢瀬のこと、私からはみんなに何も言わない。ちゃんと絢瀬が、自分の口から説明して」


ちゃんとみんなに話せる日が、私なんかに来てくれるだろうか?


「だから、それまでは黙っててあげる。でも、いつまでも嘘つきにさせないでよ?私のこと」


小さな笑みを溢した風羽に、私は何度も頷いた。