Black World

「教えてないけど。って、私の言葉はスルー?」


不機嫌そうな表情し、風羽は口を尖らせる。


「仲間内での秘密は、タブー。そんな危険を犯して、私は絢瀬に会いに来たんだけど。知られたら、みんなから何を言われることやら」


そう思うなら、会いに来なきゃ良かったのに。


そう思いながらも風羽に言えないのは、風羽に会えて嬉しい。と思っている、私が居るからだ。


「勝手に居なくなって、連絡先も変えて、、、ねぇ、絢瀬?」


風羽は急に真面目な顔をし、こちら見る。


「私たち、そんなに絢瀬の重荷だった?」


哀しそうな、自分のことを責めているな瞳で風羽に見られ、喉の奥が焼けるように熱くなった。


「違う!!そんなじゃない、、、」


そこまで口にして、その後の言葉が出てきてくれなかった。