成瀬と校門で別れ、家路を歩く。


何ら、いつもと変わらない。


1人の時間は、大して変わらない。


自分が変わろうとしない限り、変わることなどない。


家のマンションに着き、オートロックを解除し、部屋へと向う。


そんな部屋の前には、人影がある。


誰?


セキュリティも、万全なマンション。


両親や千歳なら、部屋の中で待っているだろう。


、、、怪しい。


私の足跡に気付いたのか?


相手が、ゆっくりとこちらを振り返る。


相手の顔を見て、私はゴクリと息を飲む。


どうして、彼女がここに?


でも、彼女なら、、、


そう思えば、妙に納得できた自分がいた。