Black World

暴走族と関わる気なんて、”もう”一切ない。


”もう”関わりたくなんかない。


そこに、あの人も居たから。


そして今も、あの人がいるから。


私は自分も知らぬ間に、下唇を噛み締めていた。


「嫌いだったっけ?暴走族」

「え?あぁ、、、嫌いになった」


そう口にした私は、どんな顔をしているだろう。


どんな風に、成瀬には見えていただろう。


成瀬は、そっと私の手を握る。


そこから伝わる成瀬の熱に、不思議と安心できる。


そのせいか、1人で抱えてきたモノが溢れそうになる。


だからこぼれ落ちないように、ギュッと唇を噛み締めた。


余計なものが、口から零れてしまわないように。