Black World

懐かしい、あの人の声。


好きだった。


そうやって大切そうに、愛おしそうに、私の名を呼ぶ、あの人が。


もう。あの頃のように、あの人が私の名を呼ぶことなんてないのだろう。


それが、とても哀しいよ。


私がこんなにも辛い想いをしていることも、あの人は知らない。


でも、もし知って居たとしても、、、


今のあの人にとって、私には何の価値もない。


だって今のあの人の世界に、私は居ないから


『思い出して』


そんなことは言わないし、望まない。


だから、せめて、、、


忘れ方くらい教えてよ。


あの人が、私のことを綺麗サッパリ忘れたように、、、