Black World

「お前も早く、教室戻れば」


何もしなくても、収拾は付いた。


そんな言葉を乗せて、成瀬は私を見る。


あっそ。ありがとう。なんて、言わないから


利用すれば。と言われた時、私は頷いていない。


全部、成瀬が勝手にやったこと。


だから、お礼なんて求めてないでしょ?


そう思い、私は成瀬に言われた通りに自分の教室へと戻った。


教室の黒板には、もう朝の文字たちは跡形もない。


「絢瀬と梶原くん、付き合ってたんだね?」


席に着いた私に、まひろがそんな言葉を向けてくる。


いや、付き合ってはない。


まひろは、どこを勘違いしたんだろう。


私には、全くわからない。