Black World

「Black Magic」の名が、そこそこ有名になった頃。


その名を利用して、悪事を働いた人間がいた。


もちろん、きちんと制裁を与えた。


だがそのせいで噂は一気に広がり、Black Magicは暴走族の人間たちに恐れられるようになった。


どこの族とも、手を結ばないチーム。


Black Magicの逆鱗に触れた族は、簡単に消される。


そんな暗黙のルールまで、出来ていた。


そう、大した悪事はしていないのだが、、、


「ねぇ、紫苑」

「名前」

「成瀬は、どこかの族に属してるの?」

「知ってて聞いてるだろ」


紫苑、、、


じゃなくて成瀬は、確かどこにも属していなかったはず。