Black World

「まひろちゃん。こんな所で、何してんの?」

「あ、、、えっと、、、」


戸田先輩の言葉に、まひろはうろたえる。


「弘毅って、男に用があるんです」

「弘毅?」


戸田先輩はあたしが「弘毅」と呼んだことに少しだけ、動揺を見せた。


何が、この男を動揺させた。


「君、まひろちゃんの何?もしかして、まひろちゃんのこと使って、俺ら黒龍にちょっかい出そうとしてる?」


は?意味がわからない。


まひろの何と聞かれても、急に泣きつかれたのはこっちだ。


それであまりにもウジウジして、ウザいから、男に一言言いに来ただけだ。


それに、黒龍にちょっかい出す気もない。


出したところで、あたしに利益はない。