Black World

部屋の中へと入り、テーブルを挟んで千歳と座る。


「、、、千歳」

「確かに、間宮来陽はうちの病院に通ってる」


千歳の言葉に、悪い方へ悪い方へと思考が暴走する。


「綾瀬。この間宮来陽とお前の関係は?」


今の私と来陽の関係に、名前なんてあるのだろうか?


「知り合い」


悩んだ挙げ句、そんな曖昧な返しをする。


「その仲は、深いのか?」


なのに千歳は、深く追求して来る。


「ただの知り合い」

「そうか。でもこれ以上、彼には近付くな」


え?


「彼の病気は本人よりも、周りの人間が辛い思いをする」


千歳の話を聞き漏らさないよう、一語一句に耳を澄ます。