Black World

でも、どうしても知りたい。


大した病気じゃないなら、それで良い。


「お願い、千歳。力を貸して」


千歳は、盛大なため息をつく。


『お前、今何処にいる?』

「、、、北町に」

『北町?まぁ良い。俺のマンション、わかるよな?部屋で待ってろ』


そう言うと、千歳は一方的に電話を切った。


何もなかったら、それで良い。


それが、1番良い。


だけど募る不安と、どうしようもない恐怖が私を襲う。


今逃げたら、絶対にダメだ。


大丈夫、きっと私の思い違いだ。


来陽が病気なんて、ありえない。


私は重い足をゆっくりと進め、千歳のマンションへと向かった。