Black World

まさか?!


私は静かに、騒がしい病室へと向かった。


「あなた達、ここは病院です!静かにしてください。それに、もう面会時間を過ぎています。今日は帰りなさい」


看護師さんが、そんな注意を促す。


「お前ら、帰るぞ。見舞いは明日だ。出禁になったら元も子もねぇ」


その言葉に、男たちは素直に従う。


ぞろぞろと来た道をUターンして来る男たちに見つからないによう、物陰に身を潜める。


そして男たちの姿がなくなるのを見計らい、来陽の病室のドアを開ける。


そこには痛々しい姿をした、来陽が居た。


自分が怪我をしているわけでもないのに、自然と私の顔が歪む。


「らい、、、」


"来陽"


そう名を呼ぼうとした私の言葉を遮り、来陽は口を開く。