ちゃんと、終わりにしよう。


認めないから、いつまでも揺らいでしまうんだ。


でも、ちゃんと過去にする。


今日で、終わりにする。


私は、来陽が好き"だった"。


大好き"だった"よ。


でも、もう昔の話。


私は、ゆっくりと息を吐き捨てる。


全て、此処に置いていこう。


もう、終わりにしよう。


「幸せ、ですか?」


知らない女に、こんなことを言われても困るよね。


案の定、来陽は困惑したように顔を曇らせる。


ごめんね、来陽。


来陽が覚えてないから、私が勝手に終わらせるね。


「忘れてください。"さよなら"」


私と来陽の恋物語は、今日。


たった今、終止符(ピリオド)を打つ。