Black World

私を忘れたあの人は、一緒に過ごした時間(過去)を思い出すことはないんでしょ?


私だけがあの人と過ごした時間を抱え、生きていくんでしょ?


それが、仲間を捨てた。私の償いなの?


だとしたら、なんて不公平な世の中だろう。


未来が、見えない。


明日さえも、わからない。


希望も、願いも、簡単に溢れてしまいそうだ。


そして得体の知れない、恐怖に、闇に、飲み込まれてしまいそうだ。


「助けて」


叫んでいる。


「限界だ」


嘆いている。


でも心の声は、決して言葉にはならない。