「わぁー!入試で一回来たけど、改めて見ると立派な学校だなぁ…。」
自分が通うことになる学校を見つめ、口をあんぐり開ける私。川上美鈴(かわかみ みり)

「オイッ!」

頭に軽い衝撃を受け、振り返ると…

「校門前で花の女子高生が口を開けて突っ立ってるバカはお前か。」

逆光でよく顔は見えないが… バカは無いだろ!?
「ふんっ!その、花の女子高生を叩くとは、どういう事ですか??!」

少し怒り気味に言うと、
「…これはこれは、失礼な真似をしてしまい、大変申し訳有りません。」
いきなり頭を下げたかと思うと…
「何故、こんな女子高生は始めてなもので、驚いてしまいまして。」

ムッキー!!!!
やっぱコイツ、あたしをバカにしてる!

「ふざけんなっ!!」