「そんな、気にしないで。元はといえば俺が時間作ってやれないからだし。慶太も楽しかったと思うよ。普段、幼稚園以外で大人と遊ぶことって少ないから」
「……そうかな」
「うん。だって、遊びつかれて寝るくらい遊んでくれたんだろ? 慶太も夢中になってたんだよ」
いや、最初は私が無理矢理やらせてたんだけどね。
というのは、さすがに口に出しては言えなかった。
「よかったらまた遊んでやってね」
バックミラーで見た誠司さんの目元は、とても優しかった。
「うん」
とりあえず、今日は色々と進展があったんじゃないかと思う。