それもこれも、全てあの時から始まったのだ。





~約数時間前~



「待てやクソ女ァー!!」

「ひぃぃぃ〜っ!」




どうも、佐野紅音です。あたし今2人の男に追いかけられています。

なんでこうなったかって?…フフッ、教えてあげたいのは山々なんですけどね?



「今はそれどころじゃないんです〜〜!!」



あぁもう!どうしてこんなか弱い乙女を追いかけたりすんのよ!

おかげで靴擦れするわ、さっき転んで膝擦りむいてて痛いわ…あんた達、あたしが死んだら覚えてなさいよ!



って、死ぬなんてそんな大袈裟な…


自分でノリツッコミしてて恥ずかしくなってきた。




「と、とにかくもう諦めてよー!」

「待てっつってんだろーが!!」



いやぁぁぁっ!