次の日
「ねえ、神社に行かない?」
雪が外を見ながらそう言ってきた
「ん?なんで?」
「なんとなく、今行かなくちゃいけない気がする」
「うん、行ってみようか」
そして雪の車椅子を押しながら境内を歩いていると
「昨日ここで私たち夫婦になったんだね」
「そうだよ」
「裕君またせてごめんね」
「いいよ、こうして本当に雪が俺の奥さんになったんだから」
すると
「裕君あっち!あっちに行って!」
「え?ああ、わかった」
雪の言った方向には絵馬をかける場所があって
「なに?どうした?」
「ここに何かあるはずなの、そんな気がする」
「ここに?」
「うん・・」
そして
「あ!これだ」
一つの絵馬が車椅子の雪の高さにかけてあって
「その絵馬がどうかしたの?」

