「もうわたしは自分がなにをすればいいのかわかんないんです」

そっとハンカチをさしだす・・・

「こんな体じゃどこへ行くのも人に頼らなきゃならない、それに周りの人の視線も違うし」

「そんなことですか?」

「え?」

「僕は雪さんが退院して初めてデートに誘ってくれた時に言いましたよね、僕がいますって」

「それはあの日だけのことをいっていたんじゃ?」

「それに約束しましたからね・・・そばに居てやるって」

「え?今なんて?」

「いえ・・・なんでもありません!そういうことなのでもうひきこもるっていうのはなしです」

「それは」

「なしです!」

「もう!わかりました!」

やっとこちらを向いて笑ってくれた

「やっぱり雪は笑顔がよく似合う・・・」

「え?さっきからなにを小さな声でいってるんですか?」

「いえ!なんでもないです」

「変な日村君」

「はは・・話は変わりますが雪さんは何かやってますか?」

「いえ、特には」

「じゃあ、来週もお願いしていいでしょうか?」

「え?」

「子供達の先生です!」

「わたしがですか?」

「はい、どうでしょう?」