お母さんはわたしが記憶を無くした時のことをまったく話してくれない

「ねえ、もしかして私と日村君って付き合ってたんじゃないの?」

「そんなわけないでしょ!」

「本当に?」

「嘘言うわけないでしょ?」

「そうだね」

わたしが日村君のことを気にしているのはなぜ?

なにかとても大事なことを一番大切なものをなくしているようで

「それとお母さんなんで私は指輪を持っているの?誰にもらったか知らない?」

「・・・!指輪?」

「うん、二つあるんだけど」

「自分で買ったんじゃないの?」

「そうかな?」

この指輪を見てるとたまに涙がでてくる、そんな自分におどろいて

この指輪は誰かとっても大好きな人にもらったような気がする

今の私にはそれが誰なのかはわからないけど・・・