「また来たんですか?日村先生!」

もう雪は俺のことを裕君とは呼ばない、それはわかっていても辛い・・・

「たまたまですよ」

「今日はもう4回目ですよ!」

「ここ、よく通るもので」

「本当ですかあ〜」

本当は一日雪のことが気になって時間があれば雪の顔を見に来ていた

「日村先生、今は暇ですか?」

「まあ、そうですね」

「じゃあ、私と散歩に行きましょう!」

「え!」

「ずっと病室で退屈なで」

こうして雪と散歩に行くことに

「雪さん寒くないですか?」

車椅子を押しながら雪に尋ねる

「大丈夫です、外の空気美味しいですよ」

「それは良かった」

「日村先生ってもてそうですよね、彼女とかやっぱりいるんですか?」

「・・・・いましたね」

「なんで過去形なんですか」

「なんででしょう」

本当はあなたが僕の彼女なんですと心の奥から言葉になってでてきそうで

「そろそろ、部屋に戻りましょう、冷えてきましたから」

「はい!また今度」

「・・・・はい」