雪と付き合い始めて半年が過ぎ季節はもう冬・・・
「ふう〜マジ寒いな、雪のやつなにやってんだ!」
駅前で待ち合わせしているのだが、もう三十分も遅刻。雪が遅刻して来るのは珍しい。
「ごめん、裕也!」
声と同時に雪の顔が俺の顔の前に、白い吐息が俺にかかってくるくらいのちかさで
「何やってたんだよ!連絡くらいしろよな!」
「ごめん、着て来る服選んでたら遅くなった。」
真っ白なワンピースにちょっと高めのハイヒールまるで冬の国の姫のようで
「可愛いじゃん・・・」
「え?なんていったの?」
「だから!可愛いって言ったの!」
「あはは!ありがと、裕也!」
雪は学校の女子の中で1番身長が小さい、だけど今日は顔の位置が近くて雪の笑顔にどきどきしている。
「じゃあ、映画行くとするか!」
「うん!じゃあ、はい!」
お約束の左手を雪が差し出してくる、それを黙って握り返す
「裕也の手、暖かいね」
「雪の手が冷たすぎるんだろ?」
そんなこといいながら歩く二人の今日は付き合い始めて初めてのクリスマス・・・

