「雪、寒くないか?」

「ちょっと寒いかも」

「ほら」

そう言って雪を自分のマフラーに入れる

「あったかいね」

「そりゃ雪が俺のためだけに編んでくれましたからね」

「もう!恥ずかしいでしょ!」

「いたた!叩くなよ!」

なかなか前には進まないがこの時間がとても楽しくて

「しかし、まったく進まないな」

「まあ、ここらで神社っていったらここぐらいだからね」

もう並びはじめて40分ぐらいになるがまだ真ん中らへんで

「今日帰れるかこれ?」

「まったく帰れるに決まってんでしょ!」

予想どうり列の途中で日付が変わってしまった

「あけましておめでとう!裕也」

「おめでとう、雪」

「今年も雪をよろしくお願いします」

「お願いされます!」

「もう!何それ!あはは!」