私が泣き止むと私をソファーに座らせた。

「風邪拗らせるから、
 ドライヤーかけないと。どこにあるの?」

「いいよ。自分でやる。」

私はアワアワしてしまい右往左往していると、

「座ってて、洗面台だよね?待ってて。」

私は肩を押され、ソファーに座った。

「かけるよー。」

私の髪に優しく触れた。

その時間はとても心地よくて、

眠くなりコクコクなっていると、

「もう寝るか?ご飯あるけど…。」

せっかく持ってきてくれたのに食べ居ないのは悪いよね?
「ご飯食べるよ」

「俺の分も入ってるらしいから、一緒に食べてもいい?」

誰かと一緒にご飯食べる…。

それが私にとってどれだけ大きいことか、

そしてどれだけ嬉しいか山田くんは知らない。

自然と笑顔になってることに自分では気づかなかった。

「加藤は笑顔が似合うよ。」

っと言ってソっぽを向く山田くんはとても可愛かった。

少女漫画とかで見る。好きってこうゆうことなのかな?。

私は山田くんが好きだ。きっとこれは好きであっってるよね。

「お皿に盛りつけてくるから、待ってて?」

「いいよ。加藤は「大丈夫!!」」

私は山田くんの言葉に被せるように言った。

今度は山田くんがソファーに座った。

山田くん。この気持ちはそっと心に隠しておくね。

山田くんにバレたらすべて終わっちゃう気がするから。