「あっ、でもあいつに一度、保健室行くの楽しいかって聞いたとき、何か変なこと言ってたな…」
「変なこと…?」
「あぁ、なんか…
『保健室に行けば、あの人に会える』とか何とか…」
保健室に行けば、あの人に会える…?
誰かに会いたくて保健室に行ってたこと…?
毎日、保健室にいるとすれば…
「保険医の冬樹先生のことかな…?」
冬樹先生しかいないよね…?
「いや、違うと思うぞ?
俺もそれを思って聞いてみたら…
『違うよ、冬樹先生じゃないけど…
先生ってとこは、合ってるかな?
僕の先生なんだ…』って言ってたな。」
冬樹先生ではない…
だけど、先生をしている人…
これは、水無月先生に言った方がいいね…
「ありがとう、濱田くん。」
「あぁ…」
濱田くんは、僕が笑顔でお礼を言うと何か複雑な顔をしていた。
うん?どうしたのかな…?



