「あっ、名取くん、起きたんですか?
よく、眠れました?」
「…うん。」
間宮先生とは、普通に話せるんだな…
「名取、大丈夫か…?
無理しなくていいぞ…?」
「………」
あっ、やっぱり無視されると傷つくな…
暁くんに無視されたら、泣いちまうかもな…
「名取、来れるときあったらいつでも来てくれよな。
待ってるからさ。」
「………」
また、無視か…
しゃあねぇ、職員室にでも戻るか。
俺が、保健室から出ようとしたら…
「南先生、覚えててください。
誰かのために何か出来ることは素晴らしいと思いますが…
自分の命を犠牲にするのは、誰かのためでも何でもない。
自己満足に過ぎないと…」
「えっ…?あぁ、分かりました…」
俺は、そのまま保健室を出た。
何だったんだ今の…
なんか、俺じゃなくて誰かに言っているような感じがしたな…
なんだよ、一体…



