「そうですか…
俺も、名取くんが元気になるなら保健室登校もいいかもしれないですね。」
「南先生は、いい先生ですね。
入ったばかりなのに、生徒の心を掴んでいる。
それに、思いやりがある。
南先生は、とってもいい先生です。」
あまり、褒められると照れるな…
褒められ慣れていないからな~
「そういえば、間宮先生はいつからここに…?」
「三ヶ月前くらいからですかね…?
別の学校にいたんですけど、この学校に赴任してきました。」
三ヶ月前か…
何かするために入ってくるには、十分だな…
「南先生は、何故教師になろうと…?」
「あっ…えっと…
俺の知り合いに数学が苦手の子がいまして…
人に教えるのって、すごく難しいけど…
誰かのために何か出来るって感じがして、そのまま教師になろうと…」
俺のその言葉に、間宮先生の顔が変わった
ニコニコと笑っていたが、真剣な顔をして俺を見てきた。
「誰かのために何か出来る…
南先生、それは自分の命を犠牲にしてでも言えますか?」
「えっ…!?」
自分の命を犠牲に…?
いきなり、何言い出すんだ…?
「答えてください。
自分の命を犠牲にしてでも言えますか?」
なんだ、なんでそんなに怖い顔して…
「先生、どうしたの…?」
声がする方を向くと、さっき間宮先生が言っていたベットから名取がカーテンを開いて俺らを見ていた。



