「んじゃ、授業始めるぞー!」
南さんは、教壇に立ち授業を始めた。
南さんって意外と潜入捜査むいてるかもしれない…
結城さんほどじゃないけど、皆と仲良くなれるコツを知っている。
いや、南さんの場合は無自覚か…
結城さんは、どことなく嘘をついてる風に見えるから…
「あれ?名取はいないみたいだな…
誰かどこに行ったか知っているヤツいないか?」
名取 登くん…
僕たちのターゲットの子だ。
「名取なら、保健室じゃね?
いつも保健室で寝てんの皆知ってるから。」
いつも保健室で寝ている…!?
僕と南さんは、目を合わせた。
行ってみるしかないね、保健室…
「南先生、僕お腹が痛くて…
保健室に行っていいですか…?」
「おう、行ってこい。
今日の分は、濱田と一緒に放課後勉強だからな。」
「えぇー!俺、プリント+授業やらないといけないのー!?」
「ごめんね、濱田くん…」
僕は、そのまま教室を出て保健室に向かった。



